2017年12月11日

話数単位で選ぶ、2017年TVアニメ10選

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・亜人ちゃんは語りたい 第11話「亜人ちゃんは支えたい」
・リトルウィッチアカデミア 第8話「眠れる夢のスーシィ」
・ACCA13区監察課 第8話「翼を広げた王女と友のつとめ」
・NEW GAME!! 第6話「あぁ……すごいなあ……」
・メイドインアビス 第10話「毒と呪い」
・ボールルームへようこそ 第20話「友達」
・少女終末旅行 第2話「風呂/日記/洗濯」
・宝石の国 第8話「アンタークチサイト」
・3月のライオン 第26話「Chapter.52 てんとう虫の木A/Chapter.53 てんとう虫の木B/Chapter.54 想い」
・みんなのうた「うんだらか うだすぽん」

ルール
・2017年1月1日〜12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。
・1作品につき上限1話。
・順位は付けない。

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【各話コメント】

・亜人ちゃんは語りたい 第11話「亜人ちゃんは支えたい」
(脚本:吉岡たかを/絵コンテ:石井俊匡/演出:石井俊匡/作画監督:古住千秋、鳥居貴史)

 ラストの余韻も爽やかな、ハートウォーミングな好編。ビデオレター内の雲は流れ、浜辺の夕日は沈んでいき、屋外プールは夏への準備を整えていく――。時間経過を意識した画面作りの中で、亜人[デミ]たちと周囲の関係が進展し、高橋鉄男の葛藤が優しく解かれていく構成からは、「前に進む」ことへの肯定感がよく伝わってきた。

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・リトルウィッチアカデミア 第8話「眠れる夢のスーシィ」
(脚本:うえのきみこ/絵コンテ:今石洋之/演出:中園真登/作画監督:坂本勝、長谷川哲也)

 スーシィ好きには外せない、個人的にお気に入りの一本。夢の中で繰り広げられるシュールかつ無軌道なドタバタや、心の奥底に潜む様々なタイプのスーシィが、次々に登場する展開が楽しい。アニメーテッドカートゥーン風に描かれた、過去の記憶映像も印象的。

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・ACCA13区監察課 第8話「翼を広げた王女と友のつとめ」
(脚本:鈴木智尋/絵コンテ:小嶋慶祐/演出:小嶋慶祐/作画監督:小嶋慶祐)

 ニーノの口から明かされる33年前の真実。ストーリーの視界が一気に開けて、『ACCA』はこういう話だったのかと、驚くとともに腑に落ちた。劇中歌「It's my life」にのせて送る、二人の高校生活を点描したシークエンスもいい。

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・NEW GAME!! 第6話「あぁ……すごいなあ……」
(脚本:志茂文彦/絵コンテ:山アみつえ/演出:山アみつえ/作画監督:板倉健、他9名)

 第2期で最も印象に残った話数。憧れの人の側で仕事をすること、そしてその仕事ぶりに打ちのめされ、己の未熟さを痛感すること……。そんな青葉の姿が、今の自分と重なって仕方がなかった。ED手前のラストシーン、席に戻って涙を拭う、丁寧な芝居が見事。それを見つめる、コウの視線も温かい。

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・メイドインアビス 第10話「毒と呪い」
(脚本:小柳啓伍/コンテ:小島正幸/演出:孫承希/作画監督:佐藤このみ、他4名)

 “キネマシトラスの総力戦”ともいえる本作にあって、第10話の衝撃は忘れられない。容赦なく叩きつけられた深界四層での現実に、初見時は震えあがった。ナナチ登場以降、その作品世界により引き込まれていたので、先頃の続編決定は大変嬉しい知らせ。探窟家たちが挑む物語の行方を、楽しみに待ちたいと思う。

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・ボールルームへようこそ 第20話「友達」
(脚本:末満健一/絵コンテ:満仲勧/演出:いとがしんたろー/作画監督:石川真理子、他2名)

 コミカルとシリアスの折衷による、快調なテンポが心地良いエピソード。特に前話Bパートから続く甲本明の掘り下げは、悠木碧抜群の演技にも支えられて、魅力的挿話として見応えがあった。メインキャラクターを取り巻く家族の描写も、にぎやかで微笑ましい。

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・少女終末旅行 第2話「風呂/日記/洗濯」
(脚本:筆安一幸/絵コンテ:尾崎隆晴/演出:土屋浩幸/作画監督:小野田貴之)

 風呂に入り、日記を書いて、洗濯する。そして、ついでに魚も食べる。そのシンプルな構成が、『少女終末旅行』の気分を端的に表していて面白かった。原作者・つくみずによるエンディングアニメーションも秀逸。

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・宝石の国 第8話「アンタークチサイト」
(脚本:井上美緒/絵コンテ:京極尚彦/演出:京極尚彦/CGディレクター:茂木邦夫)

 冬空の下描かれる、悲劇的展開が美しい傑作回。儚く散っていったアンタークの存在と、激情に駆られ月人を猛追するフォスの姿には、強く感情を揺さぶられた。初の単独元請となったオレンジの挑戦は、TVシリーズという舞台で見事に結実。ノウハウの蓄積と試行錯誤の跡が感じられる、繊細かつ鮮烈な映像表現が素晴らしい。

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・3月のライオン 第26話「Chapter.52 てんとう虫の木A/Chapter.53 てんとう虫の木B/Chapter.54 想い」
(脚本:木澤行人/絵コンテ:黒沢守/演出:岡田堅二朗/作画監督:杉山延寛、他4名)

 いじめをテーマにしたフィクションに触れると、いつも思い出すことがある。それは自分が中高生だった頃、こうしたタイプの作品を決して最後まで見通せなかったこと。本話の白眉ともいえる、夜道を駆けていく二人の姿や、川本家の食卓シーンで差し出されるふっと緩むような安心感を、きっと当時の自分は見届けられなかったに違いない――。ずしりと重い後味を噛みしめながら、そんなことを思った。

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・みんなのうた「うんだらか うだすぽん」
(うた:ハナレグミ と うんだらか楽団/イラスト:多田玲子/アニメーション:せきやすこ)

 2017年は『みんなのうた』の魅力を再発見した年だった。番組開始から56年、この間に放送された作品群を集中的に観返していると、アニメーションの世界の奥深さを、改めて実感する。そうした個人的体験も含めて、今年の本番組で最もインパクト&中毒性のあった「うんだらか うだすぽん」を、10選の最後に挙げておきたい。

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posted by 新米小僧 at 08:47| 話数単位で選ぶ、TVアニメ10選 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする